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- 車中泊&ドライブ 冬の車内環境改善
冬の車中泊・ドライブで嫌なのが、実は寒さよりも乾燥だったりします。自分の場合、咽が弱いのかすぐにやられてしまうので、とにかく咽の保護を最優先の課題として対策します。
そこでまず第一に思いつくのが、車載用加湿器でしょう。ところが、湿度というものは絶対的な指標ではなく、温度との相対的なものです。空気中に存在できる水蒸気の単位容積あたりの飽和水分量を100%として、実際に空気中に存在する水分量がその何%にあたるかが湿度となります。飽和水分量は温度によって変わります。温度が低いほど飽和水分量は少なくなりますので、夏場の湿度50%と冬場の湿度50%では、同じ湿度でも冬の方が空気中の水分は段違いに少ないことになります。
空気中の水分が飽和水分量を超えると、つまり湿度100%を越えた場合、それ以上水分は水蒸気として空気中に存在できませんから、結露などとなって液体に戻ってしまいます。
【車載用加湿器】
上記のことから、車載用加湿器に過度の期待を寄せるのは諦めた方が良さそうです。外気導入にすれば乾燥した空気がどんどん車内に入ってきますし、内気循環にしても空気は一度エアコンを通るのでやはり乾燥は避けられません。さらに冷えたウインドウに当たった空気は急激に温度が下がり、加湿し過ぎれば結露となって視界を妨げてしまいます。つまり、がんがん除湿しながら加湿器を使っているようなものです。
但し、まったく効果がないわけでもありません。最も効果が高いと考えられる設置場所は、温風の吹き出し口付近でなるべく顔に近い位置。その場所に加湿器を置けば、無いよりはだいぶ楽になります。車内全体を加湿しようとするのではなく、咽だけを保護しようという考えです。
【イオン発生器】
家電でも除菌イオンなんてものが流行っていますが、その効果はちょっと?です。そもそもマイナスイオンなんてものは存在時間がきわめて短く、車内全体に広がることは絶対にありません。つまり、発生器付近ではほんの僅かに除菌できるかもしれませんが、それなら効果は無いと言い切ってもいい程度のものでしょう。
【アロマテラピー】
イオン発生器を使うくらいなら、アロマテラピーの方がよほど効果があると思います。但し、人工香料では効果はありません。ちょっと値段が高くなりますが、本物の精油を使用するタイプの器具を使って下さい。
「風邪に効果があるオイル」:ラベンダー、カモマイル、ティートイリー、ユーカリプタス
「のどの痛みと咳」:ティートイリー、ユーカリプタス、ラベンダー、サンダルウッド、マージョラム、フランキンセンス
「鼻づまりと鼻水」:ユーカリプタス、ペパーミント、ラベンダー、ティートイリー
【マスク】
色々試してみましたが、結局は一番高い効果があったのが、マスク。花粉用の薄手の奴でも驚くほどの効果で、体力を消耗していなければ咽が痛くなることもかなり減りました。安上がりですしね。
合わせ技で、マスクの外側にアロマオイルを少量付けるという手もあります。マスクの内側だと強過ぎるので、外側がいいそうです。これなら精油を買うだけで器具が必要ありませんから、多少はコストの軽減になります。
追記:現在ではぬれマスクぬれマスクが手放せなくなっています。