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秋乃宮博物館:ノスタルジー

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秋田県の最南端、栗駒山系の山中にひっそりとたたずんでいる秋の宮温泉郷。温泉宿が約十軒ほどの温泉郷だ。

国道108号を逸れ、役内川に向かって進んで行くと、木々に囲まれた秋乃宮博物館が見えてくる。秋乃宮博物館の門をくぐった所から早速、めくるめくノスタルジックワールドが始まった。

秋乃宮博物館の蔦に覆われた建物そのものがすでに、かなりの年代物であるようだ。木造の学校のような外観は、映画にでも使えそうないい雰囲気を醸し出している。庭の横に目をやると、年季の入った木造の物置。赤地に白文字の看板は古くさく、まさに昭和。

博物館と言いながら、ここには温泉がある。川に面した半地下に降りて行くと、コンクリ造りの浴室があり、入館料500円だけでここに貸切入浴ができるのだ。

実はこの温泉だけが目当てで訪問したので、館内写真を撮影していない。こちらのサイトから、秋田の本館をクリックして雰囲気を確認していただきたい。

館長である油谷満夫氏が昭和30年頃から収集を始めた、民具、映画のパンフ、ブリキのおもちゃ、果てはコーラの自動販売機までが、所狭しと展示されている。お宝の宝庫だ。館内は普通の民家を展示場にしているため、それぞれは6畳から8畳くらいの畳の部屋に分かれている。一応、部屋ごとにテーマがあるようだ。田舎の親戚を訪問しているような懐かしい郷愁を感じながら、館内を歩き回る。かなり古い家なので、歩き回る足を置く床がぎしぎしと沈み込み、今にも踏み抜いてしまいそうなのはちょっと怖かった。

キンチョーのブリキの看板、あったあった、昔あったよ。観覧しながら、自然と出てくる驚きの言葉も違う。「おお!やったぜベイビー!」「がちょ〜ん!」。ここには、昭和がぎっしり詰まっている。まあ、これを金額に換算したらいったいいくらになるんだろうか、なんて無粋な考えが頭をよぎったりもしたが...。温泉だけが目的だったのに、すっかり展示物に満喫してしまった自分に驚いた。

すっかり予定外の時間を費やしてしまって、名残惜しくも館を後にしようとすると、お茶が入っていると言われる。たった500円の入館料で、温泉だけでなくさらにお茶とお茶菓子まで...。どうやら来館者全員に振る舞っているようだ。儲けとかそんなの度外視で、ホントに好きで見てもらいたくてやっているんだなぁと、いたく感動してしまった。

【道の駅情報】

道の駅 おがち。少し離れているが、鳴子温泉郷をベースにするなら、あ・ら・伊達な道の駅。こちらはウォシュレット付きのトイレまであって、オススメ道の駅。

【周辺観光情報】

温泉郷だけに、温泉三昧。小規模ながら、秋ノ宮スキー場もある。冬季以外は、泥湯温泉も近い。宮城県側に入ると、鳴子温泉郷が近い。

2005年11月25日